ひとがたポケモンのルージュラ。
初登場となった赤・緑では野生で出現せず、入手方法はハナダシティにいるおじいさんとの交換に限られていました。なお後に発売された青では野生のルージュラがふたごじまで出現するようになっています。
ルージュラは今でこそ他のポケモンの影に隠れていますが、当時の対戦環境においては最強クラスのポケモンでした。ポケモンの数がまだ少ないということもありますが、どんな理由で強かったのか気になりますよね。
今回はなぜ初代のルージュラは強かったのか?詳しく解説したいと思います。
早速見ていきましょう。
ルージュラとは?
先ほども紹介しましたがルージュラは赤・緑(第一世代)で登場したこおり・エスパータイプのポケモンを指します。
腰を振るようにして歩いており、油断をするとつられて踊ってしまうことがあります。人間のような言葉を話す時がありますが、何を言っているかは分かっていません。
なおこのことからルージュラはポケモンと人間のハーフと推測されていますが、真相は謎に包まれています。ですが有力な証拠があるので信憑性はかなり高いと思われます。
またルージュラはムチュールの進化形で、ムチュールのレベルが30になると進化します。ムチュールはルージュラが登場した次の世代、金・銀(第二世代)で初登場しました。
ちなみにルージュラはブラック・ホワイト(第五世代)で夢特性「かんそうはだ」が追加されています。
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【ポケモントリビア】なぜ初代のルージュラは強かったのか?
ルージュラのとくしゅとすばやさの種族値は共に95となっており、当時いたポケモンの中でもそこまで高い方ではありませんでした。とくしゅはメノクラゲ、すばやさはビリリダマにそれぞれ負けています(共に100)。
数値が高ければ使われるのも納得できますが、ランキングで言うととくしゅは31位、すばやさは25位です。絶妙に微妙ですよね。w
ではなぜ初代のルージュラは強かったのか?以下にその理由をまとめました。
・ねむりから目を覚ましたターンは行動ができなかった
・ふぶきと状態異常こおりの仕様が強かった
・タイプが優秀
それでは1つづつ順番に解説していきたいと思います。
ねむりから目を覚ましたターンは行動ができなかった
ねむりは他の状態異常と比べても特に強力であるため、眠るターン数が年々短くなっています。現在は最長で4ターンですが、初代に至っては最長でなんと8ターン眠ります。w
しかし初代のねむりの恐ろしさはここからです。長い長い眠りから目覚めてさあ反撃だ!と思ってもそのターンは行動することができません。◯◯はめをさました!と表示されるだけです。
ルージュラの専用技「あくまのキッス」は相手を眠らせることができます。ルージュラの素早さ種族値は微妙ですがそこまで遅くないため多くの敵を上から眠らせることができます。命中率も70とかなり高く設定されています。
そのため自分のポケモンが相手のルージュラより遅く、起きる度にあくまのキッスが命中すれば永遠と眠らされることになります。w
しかも当時はとくせいやどうぐがないためそれらで対策することもできません。そして眠っている間にふぶきやサイコキネシスなどの一致技でどんどんHPが減っていく…。とくしゅ種族値がそこそこ高いポケモンでもあっさりやられます。
なのでルージュラより遅いポケモンが対面で勝つためにはあくまのキッスが外れることを祈るしかありません(普通に殴られてやられる時もありますが)。これの影響かどうかは分かりませんが次の世代から今に至るまで起きたターンから行動できるようになっています。
ふぶきと状態異常こおりの仕様が強かった
ふぶきといえば命中率が低いイメージがありますが、当時のふぶきは威力120で命中率90と今よりも当たりやすく強い技でした。ルージュラが使うふぶきの威力はタイプ一致も含めると180になるためめちゃくちゃ強いです。
しかもふぶきを使った時に凍る確率が今では10%なのに対して当時は何と30%でした。なので相手の上からふぶきを打つことができれば高火力を押し付けられる上にこおりの運ゲーも仕掛けることができます。
威力と追加効果は強力ですが、それ以上に強力なのが当時のこおりの仕様です。今は確率や自分が使う技(ねっとうやかえんぐるまなど)など様々な方法で治りますが、当時のこおりが溶ける条件は相手からほのおタイプの技かくろいきりを受けた時だけです。
裏を返せばそれらを使わなければこおりが溶けることはありません。w なのでちまちま殴っていればいつか倒せます。「凍る=死」と言っても過言ではないかもしれませんね。
つまり凍ったら死亡確定、凍らなくても大ダメージというようにどちらの場合でも大きなアドバンテージを取れるということが分かります。ちなみにくろいきりでこおりが治った場合、ねむりと同様にそのターンは行動できません。
タイプが優秀
エスパータイプは「弱い」や「不遇」と言われることが多いですが、当時は最強のタイプと言われていました。その理由がこちらです。
・あくタイプやはがねタイプのポケモンがまだいないため、エスパータイプの技の通りが良い(いまひとつで受けられるのはエスパータイプだけ)。
・本来ゴーストタイプの技はエスパータイプのポケモンにこうかばつぐんだが、制作時のミスで効果が無い。ミスが無くても当時はまともなゴースト技がなく、最大火力が一致したでなめる威力60。
・実質弱点がむしタイプのみになっているが、むしタイプもまともな技がない。一応スピアーが一致ダブルニードル威力74と一致ミサイルばり全弾命中威力105を使えるが耐久とすばやさが微妙なため上から倒せてしまうことが多い。
自分の技はめちゃくちゃ通りが良いのに弱点はほぼないということですね。しかもルージュラにはエスパータイプだけではなくこおりタイプも含まれています。これもルージュラが強いと言われる大きな要因となっています。
例えば自分がルージュラより遅いポケモン、相手がルージュラを出したとします。恐らく相手はニヤニヤしながらあくまのキッスを押してくるでしょう。こうげきは命中し、自分のポケモンは眠ってしまいます。
次のターン相手は恐らく眠った自分のポケモンのHPを削るためにふぶきかサイコキネシスを押してくるので、それに合わせてルージュラを後出しします。ルージュラはどちらのタイプも半減かつとくしゅも高いので余裕を持って受けることができます。
もしこの対面で自分のルージュラが相手よりも早ければ上から、同速ならワンチャン上からあくまのキッスを打つことができます。こおりタイプは凍らないのでふぶきにおびえる心配もありません。
つまりルージュラはエスパーという優秀なタイプを持っている上にミラー戦にも強いということが分かります。
まとめ
なぜ初代のルージュラは強かったのか?解説しました。
今回紹介した内容をまとめると次のようになります。
・初代のルージュラは強い
・理由は「ねむりから目を覚ましたターンは行動ができなかった」
「ふぶきと状態異常こおりの仕様が強かった」
「タイプが優秀」の3つ
金・銀からは目を覚ましたターンから動けるようになっており、同時にこおりも確率や自分の技で治るようになりました。
これは恐らく、いや確実に前の世代でルージュラが暴れ回ったからだと思われます。あくタイプの登場でエスパータイプ、はがねタイプの登場でこおりタイプの技の通りが悪くなったので実質弱体化と言えるでしょう。
ルージュラのメタとしてこれらのタイプが実装された可能性も…なくはないかもしれませんね。
それでは今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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