とちがみポケモンのカプ。
アローラ地方に存在する4つの島(エーテルパラダイスを除く)を守る守り神です。伝説のポケモンと互角に戦った経験もあり、その力を認められたカプは未知なる力を与えられました。
カプは他のポケモンと比べてもかなり特徴的な見た目をしていますが、それはハワイ(アローラ地方のモデル)で神話として語りつがれている四大神をモデルにしているからだと思われます。
今回は「カプのモデルはハワイの四大神」という考察について詳しく解説させていただきたいと思います。
早速見ていただきましょう。
※記事内に本編のネタバレあり
カプとは?
カプとは第七世代で登場したでんき・フェアリータイプのカプ・コケコ、エスパー・フェアリータイプのカプ・テテフ、くさ・フェアリータイプのカプ・ブルル、みず・フェアリータイプのカプ・レヒレの4体を指します。
カプ・コケコはメレメレじま、カプ・テテフはアーカラじま、カプ・ブルルはウラウラじま、カプ・レヒレはポ二じまにそれぞれ生息しており、それぞれの島のしまキングとしまクイーンはカプが任命しています。ですが任命の基準は謎に包まれています。
またカプ・コケコはエレキメーカー、カプ・テテフはサイコメイカー、カプ・ブルルはグラスメイカー、カプ・レヒレはミストメイカーという特性を持っており、出すだけで固有の効果を発揮します。今でこそこれらの特性を持ったポケモンはそこそこいますが、第七世代ではカプの専用特性でした。
なおカプには共通のZワザが与えられており、相手の残りHPを4分の3削るガーディアン・デ・アローラを使うことができます。ですがカプの専用技であるしぜんのいかりを覚えておく必要があります。
ちなみにカプは名前に・(中点)が使われた初めて且つ唯一のポケモンとなっています。
【ポケモン考察】カプのモデルはハワイの四大神!?
ハワイの四大神とはクムリポという神話に登場する神を指し、戦いの神「クー」、生命の神「カーネ」、農耕の神「ロノ」、海の神「カナロア」の4体(4柱)が含まれます。
そして「カプ・コケコ=クー」「カプ・テテフ=カーネ」「カプ・ブルル=ロノ」「カプ・レヒレ=カナロア」だと思われます。
これらの神がハワイで崇められるようになったのは5世紀ごろにハワイへやって来たポリネシア人が禁止事項や身分制度などが含まれた宗教を布教したためです。ポリネシア人が来るまでのハワイには人がおらず、彼らによって開拓が進められました。
ではなぜカプのモデルがハワイの四大神と考察しているのか?理由をまとめました。
・カプとハワイの四大神の特徴が一致している
・カプが生息している遺跡の名前とハワイの四大神の特徴が一致している
・アローラ地方のモデルとなった島全てにヘイアウがある
・禁忌をハワイ語に訳すとカプになる
それでは1つづつ順番に解説させていただきたいと思います。
カプとハワイの四大神の特徴が一致している
カプ・コケコはこうげき種族値が115、とくこう種族値が95とかなり高く、すばやさ種族値に至っては130とトップクラスに分類されます。
一方クーは土地を奪ったり敵にさらわれた仲間を助けたりと戦いの神の名に恥じない活躍をしていました。カプ・コケコのこうげき・とくこう・すばやさが高いのは戦っている時のクーをイメージしたからだと思われます。
続いてカプ・テテフについてですが、図鑑説明文(ムーン・ウルトラサン)を見てみると触れると元気になる鱗粉をばらまいていることが分かります。
そしてカーネは地上に飲み水や太陽の光、食用の動物などを与えています。これらを鱗粉として再現したということですね。
次はカプ・ブルルです。カプ・ブルルはくさタイプの技、中でもギガドレインややどりぎのタネなどの体力を回復する技を多数覚え、特性で発生するグラスフィールドにより毎ターン最大HPの16分の1回復します。
ロノは農耕の神であると同時に気候も自由自在に操ることができる神です。回復系の技が多いカプ・ブルルとどこか似ている気がしますね。
最後に紹介するのはカプ・レヒレです。カプ・レヒレはみずタイプで、自身が生息している彼岸の遺跡も海辺にありました。
海の神カナロアはたこのような姿をしています。海の神とみずタイプのカプ・レヒレ、共通点があるような気がしてなりません…。
カプが生息している遺跡の名前とハワイの四大神の特徴が一致している
カプ・コケコは「戦の遺跡」、カプ・テテフは「命の遺跡」、カプ・ブルルは「実りの遺跡」にそれぞれ生息しています。
そして先ほど紹介したハワイの四大神はそれぞれ戦いの神「クー」、命の神「カーネ」、農耕の神「ロノ」でしたよね。つまりカプが生息している遺跡の名前はハワイの四大神の特徴から付けられたということが推測できます。
あれ?カプ・レヒレの彼岸の遺跡は?と思った方もいると思いますが、少し解説が必要だと思うので分けて解説します。
カナロアは海の神であったことから航海の際に安全祈願で像が置かれることがありました。彼岸という言葉を聞くと法事やお墓参りに行くお彼岸を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、「向こう側の岸」という意味も含まれています。
つまりカプ・レヒレが生息している遺跡の名前が「彼岸の遺跡」なのはカプ・レヒレのモデルとなったカナロアが向こう側の岸へ行けるようにと祈願されていたからです。
アローラ地方のモデルとなった島全てにヘイアウがある
ヘイアウとはハワイの四大神を含む神々を拝むために造られた遺跡を指します。
ヘイアウは2種類存在し、1つ目がルアキニ・ヘイアウというヘイアウです。ルアキニ・ヘイアウはクーが祀られたヘイアウで、カプを犯した奴隷や動物などが生贄に捧げられました。
そしてもう1つがプウホヌア・ヘイアウというヘイアウです。ここはルアキニ・ヘイアウとは違い非常に安全で、罪を逃れた人や戦争時の疎開先など幅広い目的で活用されました。ですがカプを犯した奴隷が助かるのかは分かりません。
このヘイアウはアローラ地方のモデルとなったオアフ島、マウイ島、ハワイ島、カウアイ島の全てに造られています。
つまりそれぞれの遺跡はヘイアウをモデルに造られたということですね。
禁忌をハワイ語に訳すとカプになる
先ほど紹介した通りポリネシア人は当時無人島だったハワイに突然現れ、開拓を始めます。その中のリーダー的存在であったパアオというポリネシア人は開拓だけではなく宗教の布教にも力を入れていました。
この宗教には身分制度や禁止事項など様々なものが含まれており、人々は4つの階級に選別されました。禁止事項を破ると最も身分が低い奴隷になってしまい、奴隷になると肩身が狭いだけではなく生贄に捧げられることもあります。
そしてこの禁止事項を同じ意味の禁忌に変換し、禁忌をハワイ語に訳すとなんとKapu(カプ)になります。なおハワイの四大神と直接関わることができるのは首長や大首長、司祭などの権力が高い人物に限定されていました。
カプ(禁忌)を犯すとハワイの四大神に会えないだけではなく、生贄に捧げられる可能性もあるということですね。
まとめ
カプのモデルはハワイの四大神という考察について詳しく解説させていただきました。
今回紹介させていただいた内容をまとめると次のようになります。
・カプのモデルはハワイの四大神である可能性が高い
・理由は「カプとハワイの四大神の特徴が一致している」
「カプが生息している遺跡の名前とハワイの四大神の特徴が一致している」
「アローラ地方のモデルとなった島全てにヘイアウがある」
「禁忌をハワイ語に訳すとカプになる」の4つ
カタカナばっかりで見にくくてすみません。
ちなみにハワイの四大神はキノラウという方法で他の生き物に転生することがあると信じられていました。
カプ・ブルルをモデルにしたとされるロノはククイという植物に転生したと言われているそうです。ククイ…?
それでは今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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