ちょうちょポケモンのバタフリー。
進化前のキャタピーが物語の序盤によく登場するためエンディングまで手持ちにいたという方もいるのではないでしょうか。技の命中率が上がる特性ふくがんも非常に魅力的です。
バタフリーはパッと見モンシロチョウに見えますが進化前のキャタピーは明らかにアゲハチョウの幼虫です。どっちが正しいのか迷ってしまいますよね。
なのでバタフリーのモデルはモンシロチョウとアゲハチョウのどちらなのか詳しく考察してみたいと思います。
早速見ていきましょう。
バタフリーとは?
バタフリーとは赤緑(第一世代)で登場したむし・ひこうタイプのポケモンを指します。
羽には猛毒の鱗粉が付いており、他のポケモンに襲われるとそれを使って追い払います。鱗粉には水をはじく効果もあるため雨の日でもミツを集めることができます。
なおバタフリーは住みかから10km先にあるミツを見つけたり、わずかな花粉で花畑の場所を探し出したりとミツを探すことに関しては非常に優秀です。
バタフリーはキャタピーの最終進化形で、キャタピーがレベル7になるとトランセル、トランセルがレベル10になるとバタフリーへそれぞれ進化します。ソードシールド(第八世代)では新たにキョダイマックスのすがたが追加されました。
ちなみにブラック・ホワイト(第五世代)まではとくこうの種族値が80でしたが、X・Yからは90に変更されました。
【ポケモン考察】バタフリーのモデルはモンシロチョウ?それともアゲハチョウ?
結論から言うとバタフリーのモデルは分かっていません。(笑)見た目はモンシロチョウですが進化前が明らかにアゲハチョウの幼虫なのでバタフリーがアゲハチョウである可能性も一応あります(全然違うけどね)。
ただもしもバタフリーがモンシロチョウならアゲハチョウの幼虫がモンシロチョウの成虫になるということですよね。当たり前ですが現実世界でそんなことはあり得ません。
モデルが分かっていないとはいえどっちの方がまだ信憑性が高いのか気になるところです。なのでモンシロチョウとアゲハチョウの特徴を元に理論的に考えていきましょう。
モンシロチョウ
モンシロチョウは鱗翅目(りんしもく)シロチョウ科モンシロチョウ属に分類される蝶です。
温帯や亜熱帯などの暖かい所に生息しており、日本では畑や野原などの比較的開けた所にいることが多いです。幼虫はアブラナ科の植物(キャベツや白菜、ブロッコリーなど)を好んでおり、農作物に被害が出ることも少なくありません。
アブラナ科の植物はメスが卵を産み付ける場所としても使われており、交尾を終えるとすぐにやって来ます。生まれて間もない幼虫は黄色く、自分が産まれた殻と周りにあるアブラナ科の植物を食べていくうちにだんだん緑色になっていきます。
モンシロチョウは元々日本に生息しておらず、奈良時代に中国・朝鮮半島を経て伝わった大根の葉っぱに付いていたと推測されています。その後は生息数をグングンと伸ばし、今ではどの蝶よりも多くなっています。
バタフリーの進化前キャタピーは物語の序盤によく出現する上に出現率もそこそこ高く設定されています。もしかするとモンシロチョウの生息数の多さを再現したのかもしれませんね(見た目はアゲハチョウの幼虫だけど)。
またモンシロチョウのオスとメスには模様の違いが存在し、オスと比べてメスの方が(ぜんし・4枚ある羽のうちの上2枚)の黒い模様の幅が少し広くなっています。
一方バタフリーのオスとメスも模様が違っており、こちらはメスの後翅(こうし・4枚ある羽のうちの下2枚)の一部分が黒く塗りつぶされています。模様の位置は違いますが「メスの方が黒い部分が多い」という点では同じですよね。
ここまでだとモンシロチョウとバタフリーの共通点が多いように思えますが、異なる点もいくつか存在します。
まずモンシロチョウには前翅に4つ、後翅に2つの合わせて6つの黒い点がありますが、バタフリーの羽にはそれがありません。メスのバタフリーの羽には黒い模様がありますが、点とは言いにくいものになっています。
続いてバタフリーの羽には全体的に黒い縁がありますが、モンシロチョウの羽にはありません。黒い縁はどちらかというとアゲハチョウの羽に見られる特徴ですね。
参考 モンシロチョウのオスとメスの見分け方 | NHK for School
アゲハチョウ
アゲハチョウは鱗翅目アゲハチョウ科に分類される蝶です。
極端に寒い地域を除くほとんどの国に生息していますが、主な生息地はモンシロチョウと同じく温帯や亜熱帯となっています。そしてなんと言っても種類がめちゃくちゃ多くその数はなんと500を超えています。
アゲハチョウの卵はミカン科の植物(ミカンやキンカン、カラタチなど)に産み付けられ、一週間も経たないうちに孵化します。産まれた幼虫は自分が産まれた殻や卵が産みつけられた葉っぱなどを食べて大きくなります。この点はモンシロチョウと同じですね。
産まれたばかりの幼虫はとても黒く、餌を食べて脱皮を繰り返すにつれてどんどん緑色に近づいていきます。4回目の脱皮を終えたころにはキャタピーそっくりになっています(一回脱皮をすると1齢幼虫、2階脱皮をすると2齢幼虫というように名前が変わる)。
ちなみに産まれたばかりの幼虫が黒いのは動物のフンに見立てて外敵から身を守るためだと言われています。
参考 アゲハチョウのそだち方 | NHK for School
さてバタフリーはアゲハチョウなのか?ウルトラサン・ウルトラムーンまでは誰もがモンシロチョウだと思っていましたが(だよね?)、ソードシールドで明らかになったあることによってバタフリーがアゲハチョウである可能性が出てきました。
バタフリーはソードシールドでキョダイマックスができるようになりましたが、このバタフリーには尾状突起(びじょうとっき)が生えています。尾状突起とはアゲハチョウの後翅に生えている細長い触角のようなものです。
尾状突起は数多く存在するアゲハチョウの種類を判断するために使われることが多いですが、これはモンシロチョウには生えていません。つまり尾状突起だけで判断するのであればバタフリーはアゲハチョウということになります。
とはいえバタフリーの特徴はアゲハチョウとは大きくかけ離れています。キョダイマックスした個体だけモンシロチョウとアゲハチョウを掛け合わせたキメラのようなものを意図したのかもしれませんね。
結局どっちなの?
じゃあ結局どっちなのか?気になりますよね。どっちも似ている点はありますが個人的にはモンシロチョウだと思います。
何故なら見た目だけではなく生態まで同じところが多かったからです。キョダイマックスしたバタフリーには尾状突起が生えていますが、通常のバタフリーには生えていないですよね。アゲハチョウなら通常バタフリーにも生えているはず。
そうなるともう同じところがキャタピーとトランセルが幼虫とさなぎに似ているということくらいしかありません。
それにアゲハチョウのポケモンといえばアゲハントがいます。仮にバタフリーがアゲハチョウなら赤緑でアゲハチョウが出てルビー・サファイアでアゲハチョウが出て…2回も同じだと面白みに欠けますよね。
まあ公式からの発表があったわけではないので何とも言えません。真実が明かされる日まで…待ちましょう。(笑)
まとめ
バタフリーのモデルはモンシロチョウとアゲハチョウのどちらなのか詳しく解説させていただきました。
今回紹介させていただいた内容をまとめると次のようになります。
・バタフリーのモデルはモンシロチョウとアゲハチョウのどっちなのか分かっていない
・モンシロチョウは生息数が多い点と模様が異なる点で一致している
・アゲハチョウは幼虫とさなぎが似ている点と尾状突起が生えている点で一致している
・個人的にはモンシロチョウだと思う
ちなみにバタフリーとモルフォンは進化が逆だったという都市伝説も存在します。
関連記事 【ポケモン都市伝説】バタフリーとモルフォンは進化先が逆だった!?2つの理由と併せて解説します
つまりコンパンの進化がバタフリーだったということになります。
でもこれが本当なら…何のためにこの記事を書いたのか分からなくなりますね。(笑)
それでは今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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