皆さんは種族値という言葉をご存知でしょうか?
種族値とはポケモンの強さが決まる隠しパラメータのことで、数字が高ければ高いほどポケモンのステータスも高くなります。
種族値は「個体値」や「努力値」と合わせて三値(さんち)と呼ばれていますが、似たような言葉が多くてややこしいですよね。これが分からないから本格的な対戦ができないという方もいるのではないでしょうか。
なので今回は種族値とは何なのか?詳しく解説したいと思います。
早速見ていきましょう。
種族値とは?
種族値とはポケモンの強さが決まる隠しパラメータを指し、HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさの全てに種族値が存在します(第一世代はとくこうととくぼうの代わりにとくしゅ)。
つよさをみる画面で確認できるステータスは種族値と個体値、努力値によって決定されています。なおゲーム内で種族値を確認する方法はないので、攻略サイトの情報を参照する必要があります。
種族値は高ければ高いほどステータスも高く、低ければ低いほどステータスも低くなります。弱いと思っていたポケモンが進化したとたん急に強くなったという経験はありませんか?これは進化と共に種族値も上がっているからです。
どの種族値も高いにこしたことはありませんが、中でもすばやさ種族値は行動できる回数に関わるのでめちゃくちゃ大事です。すばやさ種族値100は激戦区と言われており、サンダーやリザードンなどが当てはまります。
ちなみに種族値の合計が600のポケモンを600族と言います。各世代に1匹必ず登場しますが、第三世代のみなぜか2匹登場しています(ボーマンダとメタグロス)。
種族値の基準とは?
いろいろ紹介しましたがいきなり100族だの600族だの言われても、知らない人からしたら何言ってんだこいつって感じですよね。
なのである程度の目安を紹介したいと思います。一般的には80で普通くらい、100でそこそこ、110を超えると高いと言われています。80を下回ると少し低く、120を超えるとめちゃくちゃ高いと言えます。
なお種族値の合計が600の通称600族は基本的にバランスの良い配分となっており、対戦においても活躍してくれることが多いです。ですがだからといって600族全員が強いのかと言われればそうでもありません。タイプが弱かったり耐久が低かったりと600族には600族の弱点があります。
また特殊なルールや特殊なポケモンを除けば、対戦環境で使えるポケモンの種族値の合計は600までとなっています。普段のルールで伝説のポケモンが使えないのは種族値が高すぎるからです(合計種族値680が多い)。
ちなみに素の種族値で1番高いのはキョダイマックスしたムゲンダイナで、その合計種族値は1125となっています。次点でメガミュウツーX、メガミュウツーY、メガレックウザの780です。
種族値が高い=強いではない
出典 ヌオー|ポケモンずかん
種族値が高いとステータスも高くなります。が、だからといって必ずしも強いわけではありません。
ヌオーを例にして解説したいと思います。ヌオーの種族値はHPから順に95、85、85、65、65、35の合計430となっています。物理耐久はそこそこ高いですが、合計種族値はお世辞にも高いとは言えません。
ですがヌオーは今の環境でも十分戦っていけるスペックを持っています。なぜなのか?それはヌオーがてんねんというとくせいを持っているからです。てんねんは相手のランク補正を全く受けないとくせいです。
つまり相手がつるぎのまいやわるだくみを使ったとしても、ヌオーがくらうダメージはそれらを使っていない時と同じになります。少し前の竜王戦ルールの環境ではザシアンに後出しできる唯一の性能を持っていたので、大活躍しました。
他にもとくしゅアタッカーなのに無駄にこうげきが高かったり、合計種族値は高いのに配分がアンバランスすぎたりと無駄が多いこともあります。ポケモンを育てる時は合計種族値ばかり気にするのではなく、好みの配分になっているかどうかを確認しておくと良いかもしれません。
個体値と努力値にどのような関係があるのか?
レジエレキを例に考えてみましょう。レジエレキはすばやさの種族値が200となっており、今いるポケモンの中でダントツで速いです。
レジエレキのすばやさの個体値を最大にし、すばやさに努力値を最大の252振りします。そしてすばやさが上がりやすくなる性格(ようき・おくびょうなど)にするとすばやさの実数値が277になります(レベル50)。
ですがすばやさの個体値が0、すばやさの努力値も0。そしてすばやさが上がりにくくなる性格(ゆうかん・れいせいなど)にすると実数値は184になります(レベル50)。
全てを最大にした時と比べると何と100近く差があります。どれだけ種族値が高くても個体値と努力値の手を抜くと意味がないということですね。
ですが難しく考える必要はなく、個体値を最大にしてちゃんと努力値を振っておけば大丈夫です。今は無理やり個体値を最大にしたり、努力値振りも簡単になったりしているので昔と比べるとかなり楽ちんになっています。
メジャーなポケモンの種族値はどれくらい?
種族値を見るとそのポケモンがどのステータスに特化しているのかを知ることができます。例えばさっき紹介したレジエレキの種族値はHPから順番に80、100、50、100、50、200の合計580となっています。
種族値の中でもすばやさが1番高くなってますよね。つまりレジエレキは素早いポケモンであることが分かります。
また最近の環境で暴れ回っているエースバーンの種族値は80、116、75、65、75、119の合計530となっています。こうげきとすばやさが高いアタッカー寄りのポケモンということですね。
なおドヒドイデは50、63、152、53、142、35の合計495で耐久に厚くなっており、テッカグヤは97、101、103、107、101、61の合計570とめちゃくちゃバランスの良い配分になっています。
このように種族値を見るとそのポケモンがどのステータスに特化しているのかが分かります。最初は難しいかもしれませんが、ある程度は覚えておくことをおすすめします。
まとめ
種族値とは何なのか?解説しました。
今回紹介した内容は以下の通りです。
・種族値とはポケモンの強さが決まる隠しパラメータ
・種族値の他に個体値と努力値でステータスが決定される
・種族値が高いほど実際のステータスも高くなる
・種族値は80を下回ると少し低く、120を超えるとめちゃくちゃ高いと言える
・個体値が高い=強いではない
それでは今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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