皆さんは「ラグで詰まないか」という言葉をご存知でしょうか。
ラグとはミズゴロウの最終進化形であるラグラージのことです。ラグラージは優秀な複合タイプやバランスの良い種族値などが理由で多くのトレーナーに愛されています。見た目もかっこいい(かわいい)ですよね。
さて、本題の「ラグで詰まないか」についてですが、この言葉は後述する第五世代の対戦環境を表したコピペが元ネタとなっています。なぜラグで詰んでしまうのでしょうか。
今回は「ラグで詰まないか」という言葉について詳しく解説したいと思います。
早速見ていきましょう。
ラグで詰まないかとは?
出典 ラグラージ|ポケモンずかん
種族値 | |
HP | 100 |
こうげき | 110 |
ぼうぎょ | 90 |
とくこう | 85 |
とくぼう | 90 |
すばやさ | 60 |
「ラグで詰まないか」とは 第五世代の対戦環境を表したコピペが元ネタとなっている言葉です。
ラグラージは
・みず・じめんという優秀な複合タイプ(弱点1つ、半減4つ、無効1つ)
・広い技範囲
・バランスの取れた種族値
など歴代御三家の中でもかなり強いポケモンとなっています。攻めも守りもできる種族値配分なので、もちものと併せるといろいろな方法で戦うことができます。
つまり「ラグで詰まないか」=「そのポケモン、◯◯型ラグラージで詰まないか」と言えるでしょう。ラグラージに有利とされているポケモンでも、ワンチャンやられる可能性があるということですね。
元ネタ
ガブで詰まないか?(物理竜をどう受けるか?) マルスケカイリューはどうする?
ラティオス受けはいるか?(特殊竜をどう受けるか?)
オノノクスはどうする?(氷2倍竜をどう落とすか?) サザンドラはどうする?
【他強力ポケモン】
ウルガモスに弱くないか?(蝶舞で詰まないか?)
ローブシン、kskバシャ、テラキオン、ヘラクロスに弱くないか?(格闘受けは?)
キノガッサで詰まないか?(催眠対策は?)
ハッサム、メタグロス、ナットレイに弱くないか?(炎技はあるか?)
ロトム水に弱くないか?
ボルトロスに弱くないか?(悪戯心にどう対処する?)
エアスラキッスはどうする?
パルシェンに弱くないか? (殻を破るにどう対処する?)
零度スイクン、ブルンゲル、ヤドランなどの耐久水で詰まないか?
クレセリア、火炎玉ランクルスなどの耐久エスパーで詰まないか?
その他シャンデラ、ヒヒダルマ、ムクホーク、マンムー、ゲンガーなどの高火力ポケに弱くないか?
【対天候】
雨:ニョロトノをどう対処する?(雨下ハイポンを耐えられるか?天候変更ポケはいるか?)
キングドラをどう対処する? カイリューをどう対処する?(暴風や雷に対応できるか?)
砂:カバルドンはどう対処する?(あくび対策は?) バンギラスはどう対処する?
ドリュウズはどう対処する?
ガブリアスの砂がくれにはどう対処する?(身代わり剣舞に対応できるか?)
霰:ユキノオーはどう対処する? 無限トドをどう対処する?
【耐久、変則戦術】
受けループで詰まないか?(ラキムドーグライ、バンギムドーに対処できるか?)
無限戦術で詰まないか?(ポイヒグライガッサ、ノイクンノイコウに対応できるか?)
ソーナンスはどう対処する?(アンコールからのコンボにどう対処する?)
小さくなるバトンをどう対処する?(フワライドやドーブルはどう対処する?)
輝石対策は?(輝石ポリ2やサマヨールをどう対処する?)
催眠吠えループはどう対処する?
これを元に作られたラグラージのコピペ
なぜ「ラグで詰まないか」が発生するのか?
出典 メガラグラージ|ポケモンずかん
ではなぜ「ラグで詰まないか」が発生するのでしょうか?ここでは具体的な例を挙げて解説していきたいと思います。
初手ウツロイドVSラグラージで考えてみましょう。自分がウツロイドで相手がラグラージです。
ウツロイドはくさ技のくさむすびを覚えるので、ラグラージに4倍弱点を突くことができます。くさむすびは相手の体重によって威力が決まる技で、ラグラージに使うと威力80、4倍弱点なので320となります。
今の環境によくいるビーストブーストでSが上がる調整のウツロイド(C実数値169、S実数値170)がステロあくびのHB252ラグラージにくさむすびを打つと90.8~108.2%のダメージを与えられ、50%の乱数で倒すことができます。
もし倒せるとラグラージ側は何もできずに数的有利を取られてしまうことになります。そして何よりウツロイドのくさむすびは有名なので、ラグラージ側は引きが基本です。
出典 ウツロイド|ポケモンずかん
しかし、これはあくまでHBやHDのステロあくびラグラージの話です。例えばこのラグラージがようきAS252でもちものこだわりスカーフだったらどうなるでしょうか?
ラグラージは最速にしてこだわりスカーフを持たせると最速115族まで抜くことができます。ウツロイドのすばやさ種族値は103なので、ウツロイドがスカーフを持っていない限りは余裕で抜くことができますね。
しかもウツロイドはいわ・どくタイプなので、じめん技が4倍弱点です。A種族値110から放たれるタイプ一致じしんはさっきの調整のウツロイドでは絶対に耐えられません。
さっきの言葉に当てはめるなら「そのウツロイド、スカーフラグラージで詰まないか」となります。
ラグで詰みました。
他にもいろいろありますが全部紹介するとさすがにきりがないので、もう一つだけ紹介して今回は終わりにしたいと思います。
続いて紹介するのは壁貼りレジエレキVSステロあくびラグラージです。自分がレジエレキ、相手がラグラージです。お互い起点作りに特化している型ですね。
裏の積み技持ちポケモンで全抜きを狙うためにリフレクターを選択したところ、相手はあくびを打ってきました。交代しないと次のターンに眠ってしまいます。
レジエレキ側はボルトチェンジを打つことでねむりを回避できますが、ラグラージはじめんタイプなのでこうかがありません。とはいえ直引きするとクイックターンやじしん等で、裏のポケモンのHPが削られる可能性があります。
なのでだいばくはつを選択することにします。だいばくはつであれば
・自主退場できるので相手の起点にされない
・裏のポケモンが削られない
・タイプ不一致とはいえ威力250のダメージを与えられる
など一石三鳥です。
出典 レジエレキ|ポケモンずかん
しかしこちらのだいばくはつがなぜか失敗してしまいました。どうやら相手のラグラージのとくせいがしめりけだったようです。
しめりけとはフィールドの爆発技が無効になるとくせいで、具体的にはじばく、だいばくはつ、ビックリヘッド、ミストバーストの4つです。あと、おまけにとくせいゆうばくも無効になります。
そして相手のラグラージはクイックターンを選択し、相手の積み技持ちのポケモンが出てきました。レジエレキは前のターンにあくびを受けたので眠ってしまいます。
この対面だと相手は確実に一回積むことができるので、こちら側としてはかなり不利な展開になっています。
またまたラグで詰みました。
まとめ
「ラグで詰まないか」という言葉について解説させていただきました。
今回紹介した内容をまとめると次のようになります。
・「ラグで詰まないか」は第五世代の対戦環境を表したコピペが元ネタ
・ラグラージは性能が高く、型も豊富であることから思いがけないところで詰んでしまう可能性がある
今の環境にいるラグラージはステロあくびの起点作成型がほとんど(マジでこれしかいない)なので、最初に紹介したスカーフ型なんかは相手の意表を突けるためかなり強いです。
その他にもハチマキ、メガネ、タスキ、ミラコ、タスキ、くさ技半減のリンドなど強力な型が多く存在します。構築を考える段階でどうしてもこのポケモンが重い!という時はこれらの型を使ってみると良いかもしれません。
とはいえ自分はウツロイドで全抜きを狙うのが好きなので、スカーフラグラージなんか流行ってほしくないというのが正直な感想ですね。w
それでは今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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