皆さんは10n-1という言葉を聞いたことはありますか?
10n-1とはポケモンのHP実数値を10n(10の倍数)から1引いた数字に調整することです。例えばHPの実数値が159のポケモンは10n-1調整と言えます。
今回は10n-1にHPを調整する理由について詳しく解説していきたいと思います。
早速見ていきましょう。
【対戦用語】10n-1にHPを調整する理由とは?
10n-1にHPを調整する理由はいのちのたまの反動ダメージを最小にするためです。
いのちのたまとは技の威力が1.3倍になるどうぐで、攻撃技を使う度に最大HPの10分の1のダメージをくらいます。
エンペルトを例に考えてみましょう。
エンペルトのHPに努力値を4振ると、実数値が160になります。この数字は10nちょうどなので、16回技を使うと倒れてしまいます。
しかし無振りだと実数値が159、ちょうど10n-1になっています。こうすることで4振りより1ターン長く耐えられるようになります。
技の回数 | HPが160のエンペルト | HPが159のエンペルト |
1 | 144 | 144 |
2 | 128 | 129 |
3 | 112 | 114 |
4 | 96 | 99 |
5 | 80 | 84 |
6 | 64 | 69 |
7 | 48 | 54 |
8 | 32 | 39 |
9 | 16 | 24 |
10 | きぜつ | 9 |
なぜ10nと10n-1でダメージに差が生まれるのか
10nと10n-1でダメージに差が生まれるのは反動ダメージの小数点以下が切り捨てられているからです。
ポケモンのダメージは一部の例外を除くと小数点以下が切り捨てになります。
さっきのエンペルトで考えてみましょう。
4振りのエンペルトはHPが160なので、÷10すると反動ダメージが16であることが分かります。
そして無振りのエンペルトはHPが159、÷10すると15.9になります。ですが小数点以下は切り捨てなので、ダメージは15になります。
絶対に10n-1にした方が良いのか
行動回数が増えるのなら絶対10n-1にした方がいいじゃんと考える方もいると思いますが、無理やりやる必要はないと思います。
例えばエースバーンはHPに努力値を28ふると実数値が159になりますが、こうすると火力かすばやさを落とすことになります。
本来であれば倒せるはずの相手を倒せなかったり、素早いはずの相手より遅かったりします。倒されたりなんかすると本末転倒ですよね。
また10n-1にしたからといってこれが活きる場面はほとんどありません。10n-1にしたところでステロやあられを一回くらうだけで10nと同じになります。
なので、そうなったらラッキー、くらいでいいと思います。さっきのエンペルトみたいな感じですね。
まとめ
10n-1にHPを調整する理由について解説しました。
今回紹介した内容をまとめると次のようになります。
・10n-1にHPを調整するといのちのたまの反動ダメージが最小になる
・10nとダメージに差が出るのは反動ダメージの小数点以下が切り捨てられているから
・無理にする必要はない
それでは今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント