皆さんはエスパータイプのポケモンがあまり評価されていないことをご存知でしょうか?
理由は色々ありますが、主な理由はエスパータイプの技の通りが悪いことと、強力なゴーストタイプのポケモンが増えたことの2つです。実際現環境でエスパータイプのポケモンはあまりおらず、クレセリアやカプ・テテフなどが何とか生き残っているという印象です。
ですが第一世代(赤・緑・青・ピ)ではエスパータイプが最強と言われていました。エスパータイプがどのようにして最強タイプの座から降ろされたのか気になりますよね。
今回はエスパータイプが初代最強と言われる5つの理由について詳しく解説したいと思います。
早速見ていきましょう。
【ポケモントリビア】エスパータイプが初代最強と言われる5つの理由とは?
今の環境でもエスパータイプのポケモンは勿論いますが、どちらかというと複合タイプ目当てで使われることが多いです。メタグロスなどを思い浮かべると分かりやすいかもしれませんね。
なおエスパータイプが付いているせいで逆に弱くなってしまうこともあります。例えばブリムオンは耐久がかなりポケモンですが、エスパータイプが付いているせいで環境に多いミミッキュやドラパルトにタイプ一致で弱点を突かれてしまいます。
じゃあなぜ当時のエスパータイプは最強だったのでしょうか?理由をまとめました。
・あくタイプとはがねタイプのポケモンがまだいなかった
・エスパータイプの技が強かった
・エスパータイプのポケモンが強かった
・ゴースト→エスパーがバグで効果がなかった
・実質的な弱点がむしタイプだけになるが、むしタイプは技・ポケモン共にあまり強くなかった
それでは1つづつ順番に解説していきたいと思います。
あくタイプとはがねタイプのポケモンがまだいなかった
エスパー→はがねはこうかいまひとつで、エスパー→あくはこうかがありません。あくタイプはエスパー技を無効にできる点、はがねタイプは耐性が多い点を評価されており、どちらか一方は構築に入っていることが多いです。
ですがこれらのタイプが登場したのは金・銀(第二世代)からです。エスパー技を半減以下で抑えられるのはあく・はがね・エスパーの3つ、つまり当時はエスパー技をいまひとつで受けられるのがエスパータイプだけでした。
また赤・緑はそもそも対戦するために造られておらず、対戦機能は発売するギリギリに付けたという都市伝説があります。初代にぶっ飛んだ仕様が多いのはバランス調整があまりされていなかったからだと思われます。
その結果エスパータイプが最強になってしまい、環境を暴れ回りました。後で詳しく解説しますがルージュラやフーディン、スターミーなどが当てはまります。
一強になることを防ぐためか、次の世代であくタイプとはがねタイプが登場します。元々登場する予定だったかどうかは分かりませんが、恐らくエスパータイプ
が強すぎることを受けてだと思われます。
関連記事 【ポケモントリビア】なぜ初代のルージュラは強かったのか?3つの理由と併せて解説します
エスパータイプの技が強かった
初代のいくつかのエスパー技は仕様がぶっ飛んでおり、中でもドわすれは格が違います。
ドわすれは自身のとくぼうを二段階上昇させる技ですが、初代のドわすれは自身のとくしゅを二段階上昇させる技でした。とくしゅとは初代でのみ存在する能力値で、今でいうところのとくこうととくぼうです。
つまり初代のドわすれはとくこうととくぼうを二段階上昇させているのと同じということになります。とくこうととくぼうを一段階上昇させるめいそうの上位互換ですね。
その他にもサイコキネシスのとくぼうが下がる確率が30%だったり、ゆめくいの回復量が与えたダメージの100%だったりとえげつない仕様が当たり前のようにあります。
なおここで紹介した3つの技は次の世代で根こそぎ弱体化されています。w ドわすれはとくぼうのみに、サイコキネシスは10%に、ゆめくいは半分にそれぞれなっています。
エスパータイプのポケモンが強かった
エスパータイプは種族値が高いポケモンが多く、初代のとくしゅ種族値ランキングを見てみるとトップ5のうち3体をエスパータイプが占めています。
しかもエスパータイプはすばやさ種種族値が高いポケモンも多く、ミュウツーが130、フーディンが120、スターミーが115となっています。高い素早さから高火力の攻撃を行えるということですね。
さっきも紹介しましたがエスパー技をいまひとつで受けられるのはエスパータイプのみです。つまりほとんどのポケモンへ等倍以上の攻撃を行えるということになります。
またエスパータイプはリフレクターやひかりのかべ、じこさいせいなどさっき紹介した技の他にも強力な変化技が存在します。なのでこれらも駆使すると倒れることはほとんどありません。
つくづくインチキなタイプですね。w
ゴースト→エスパーがバグで効果がなかった
本来エスパータイプはゴーストタイプに弱点を突かれてしまいますが、制作時のミスで効果が無くなっています。そのため実質弱点はむしタイプのみということになりますね。
ですがミスが無かったとしても当時のゴースト技はめちゃくちゃ少なく、あやしいひかり、したでなめる、ナイトヘッドの3つだけです。あやしいひかりは変化技、ナイトヘッドは固定ダメージを与える技なので実質したでなめるしかありません。
しかもそのしたでなめるも威力が20とめちゃくちゃ低く、タイプ一致で弱点を突いたとしてもたったの60です。当時のゴーストタイプは物理技でしたが、使うポケモンのこうげきが低いので問題はないでしょう。
なおさすがにゴースト技がしょぼすぎたのか、金・銀からはのろいやみちづれ、シャドーボールなど強力な技がたくさん追加されました。当時のゴースト技は物理なのにシャドーボールの追加効果でとくぼうが下がるのは謎でしたが…。
実質的な弱点はむしタイプだけだが、むしタイプは技・ポケモン共にあまり強くなかった
あくタイプがいない上にゴーストはバグで無効なので実質的な弱点はむしタイプだけになります。ですがむしタイプは技・ポケモンにあまり強くありませんでした。
まず技についてですがむしタイプの技は威力が低く、一番高いもので一致ミサイルばりの全弾命中105でした。威力は高いものの毎回全弾命中させるのは現実的ではありません。
なおむしタイプのポケモンもあまり強くありません。一応スピアーが一致ミサイルばりと一致ダブルニードル(威力74)を打つことができますが、素早さ種族値が中途半端なので上から倒されてしまうことが多いです(他のポケモンも同様)。
さすがに弱すぎると判断したのか、金・銀から最強のむし技メガホーンが追加されています。メガホーンはヘラクロスの専用技で、威力120命中85とむしタイプの技が弱いというイメージを大きく覆しました。
まとめ
エスパータイプが初代最強と言われる5つの理由について解説しました。
今回紹介した内容をまとめると次のようになります。
・エスパータイプは初代最強と言われている
・理由は「あくタイプとはがねタイプのポケモンがまだいなかった」
「エスパータイプの技が強かった」
「エスパータイプのポケモンが強かった」
「ゴースト→エスパーがバグで効果がなかった」
「実質的な弱点はむしタイプだけだが、むしタイプは技・ポケモン共にあまり強くなかった」
ちなみに鎧の孤島で登場したいちげきウーラオスはあくタイプで攻撃がめちゃくちゃ高く、あくタイプの専用技あんこくきょうだは必ず急所に当たるといういかれっぷりです。
これによって更にエスパータイプの立場が危ぶまれました。どこまで追い打ちをかければ良いのでしょうか。w
エスパータイプが復権するのはいつになるのやら。
それでは今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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